就活と仕事のブログ

大手企業5社から内々定を獲得した私が、就活生の悩みを解決するコンテンツを配信します。

もうこれで「面接で答えに詰まる」なんてことはなくなります。

 

面接での鋭い質問への対処法

本記事では、面接での鋭い質問への対処法を解説します。
企業研究をして、バッチリ志望動機を考えてきても、面接官からの鋭い質問や、予想外の質問に詰まってしまって、あとはグダグダに。
なんて経験はありませんか。そうならないてためには、どうすればよいのでしょうか。
 
 

面接前にほぼ勝負は決まっている

 より厳密に言えば、面接で話す内容を実際にやっていた時にすべて決まると言っても過言ではありません。例えば、学生時代に頑張ったことで、サークルの話をするならば、その活動にあたってどんなことを考え行動してきたかによって、鋭い質問に答えられるかが決まってきます。
 
鋭い質問とは、自分の気づかなかった面について聞かれたり、矛盾点などの痛いところを突かれるものを言います。自分が日頃からあらゆることにアンテナを張り、自分の頭を使って困難を乗り越えてきたのならば、しっかりと応えることができるでしょう。
 
何も考えず、ちゃらんぽらんな生活をしてきた学生は、鋭い質問どころか、オーソドックスな質問にすら答えられないでしょうから、そういった人の話は省きます。
 
ですので、しっかり自分なりの考えのもと行動してきたつもりなのに、面接ではうまく話せないという人のために、以下では、そういった鋭い質問に対応するための準備の仕方を解説していきます。
  

過去・現在・未来の視点で物事を見つめる

 自分が話す内容に関して、現在・過去・未来の3つの視点で自分に対して質問をしながら考えるとうまく整理できるでしょう。
 

実際にやってみる

例えば、サークル活動について面接で話すと想定してやってみます。
 
過去
その活動を始める前の話
  • どうしてそのサークルの活動をしようと思ったの
  • その活動をする前は何をしていたの?
  • その活動以外の選択肢はなかったの?
  • 具体的にその活動にどんなイメージを持っていたの? 
現在
その活動をしている時の話
  • どんなことをしたの
  • 課題は何?
  • 周りの人の反応は?
  • その経験は他に活きた?
  • 何を学んだ?
  • どう感じた?
未来
その活動が終わったあとの話
  • 評価するなら何点?
  • 足りないところはどうすればよかったと思う?
  • 次の目標は?
  • 後輩への引き継ぎは?
  
幾つか例を挙げるとこのような質問内容になるかと思います。あらゆる角度から質問することも大切ですが、まずは過去・現在・未来という枠組みを使うと整理されやすいでしょう。
 
 
 

自分の行動を整理するとはこういうこと 

こうした質問に対する答えをきちんと考え用意しておくことで、仮に全く用意していない質問が来たとしても、準備の段階であらゆることを考えているので、何らかの答えは導き出せるはずです。
 
単に、「あれをしてこれをしてこうなった」というストーリーをなぞるだけでは、不十分です。その時自分がどう思ったのか、周りがどう思ったのかなど、より深い部分での整理が重要なのです。
 
 

みんなに反対された経験は大きなポイント

 
このように整理しろといっても、時間もかかりますし、難しいかもしれません。そこで、整理するきっかけとなる重要なポイントについてご紹介します。それは、周囲に反対された経験です。
 
自分の行動や、提案に反対された経験は、あるはずです。団体で行動をしている場合、それぞれが色んな意見を持っているので、反対意見が出るのは当然ですね。では、なぜこれが大きなポイントなのか。
 
それは、反対されたということは、逆に言えば自分が信念や強い思いを持っていてかつそれを主張したということだからです。
反対されて対立が起きたかもしれませんが、そこであなたがどのような行動をしたのかが重要です。
あなたはどのような行動をしましたか?どのような立場でその対立を収めていきましたか?どのような思いで過ごしていましたか?思い起こしてみてください。
 
その部分は、あなたにしかないエピソードですので、面接官も興味を示し質問をしてくるポイントでしょう。
自分がどんな思いを持っていたのか、どんな行動をしたのかをもう一度掘り起こして整理してみてください。
 
 

まとめ

質問が鋭いと感じるということは、準備が足りないということです。できるだけどんな質問でも答えられるように、今一度自分の行動を振り返っておきましょう。
 
 

就活生が情報収集のために愛読すべきメディア 7選+α

就活生が愛読すべきメディア7選+α
 
就活において情報収集は非常に大切です。会社のこと、選考フローのこと、最近のニュース、などなど知っておくべき情報が多い。ただでさえ、ESや説明会、面接と多忙を極める就活においては、できるだけ効率的にかつ、必要な情報だけを集めたいはずです。そこで、あらゆるメディアに「いいね!」をして毎日のようにFacebookのフィードに大量に情報が降ってくる私が、オススメのメディアをご紹介します。
 
 

NewsPicks

 
私が最もおすすめするのがこのNewsPicksです。これは、ビジネス向けのニュースが分野ごとに分かれており、無料(一部有料)で読むことができます。特徴的なのは、Pickerと呼ばれる人々が、各ニュースに対して意見を載せていることですね。
中でもプロPickerと呼ばれる著名人の意見を読むことができるのがメリットです。一つのニュースに対し、様々な角度からの意見を知ることができるので、勉強になるし、面接で使えたりします。時期によって様々な特集が組まれており、読んでいて面白いと思えるものばかりです。
 
注意点としては、検索機能に制限があることです。しかもたったの5回くらいです。ですので「このキーワードに関するニュースを読みたい!」と思って検索するのはいいですが、5回くらいしかできないので、ご注意を。もちろん有料会員になればいくらでも検索できます。
 

 東洋経済オンライン

東洋経済オンライン

http://toyokeizai.net/

 

独自取材を行ったビジネスや経済に関するニュースを全記事無料で読むことができます。東洋経済は「ホワイト企業ランキング」や「年収ランキング」といったランキングものをよくやっていますね。実は就活生には馴染みのある四季報もここから出ています。

これは、NewsPicksとは異なり、いくらでも検索できる所が良い点ですし、業界の中でのその会社の位置付けなどもわかるため、非常に役立ちます。受ける会社に関する記事をまとめて読み漁りたい時などは、特に重宝するメディアといえるでしょう。

 

日経テレコン

日経テレコン

 

https://t21.nikkei.co.jp/g3/CMN0F11.do(契約していれば、大学ごとのデータベースからログインできるはずですので、まずはそちらをご確認ください。)

 

日経新聞を読みたいときはこれが超オススメ。日経新聞のバックナンバーを検索できるサービス。 もちろん、その日の朝刊等も読むことができます。 おそらく多くの大学で提携しているはずです。提携していない場合は有料ですのでご注意ください。
私は、企業研究や業界研究をする際に多用しました。私の場合、大学が日経新聞と契約していたため、日本経済新聞のみならず、日経ビジネスやら何やらすべて読み放題でした。こうした契約を結んでいることすら知らない学生が多いです。使えるものはじゃんじゃん活用しましょう。
 

ONE CAREER

こちらは、就活に特化したメディアです。あらゆる特集記事や、インターン等の選考情報などを掲載しています。中でも特徴的なのは、実際に学生が書いた企業ごとのES(エントリーシート)が多く掲載されていることです。真似をすれば通るわけでもありませんが、参考程度にするのはよいでしょいう。
 
注意しなくてはいけない点は、外資系や日経のトップ企業を目指す、学生をメインターゲットとしているため、中小企業を受ける学生にとってはあまり参考にならないということです。 
 

日刊キャリアトレック

日刊キャリアトレック

 
このメディアでは、様々な価値観を持った社会人の「仕事に対する考え方」を読むことができます。主にベンチャー企業の人が多いですが、新卒で大手企業に就職し、転職した方など様々な事例が紹介されています。就活をしていると、単に、ESや面接を通過することばかり考えがちですが、一度立ち止まって、日刊キャリアトレックを読むと、自分のこれからの人生をどう生きたいのかを考えるよいきっかけを与えてくれます。読んでいて、「この人の考え方かっこいい!」という人がいたら、その人の真似をしてしまえば良いのです。
 
 

ログミー

ログミー

 
これもすごいメディアです。あらゆるイベントでのトークセッションなどを書き起こしているメディアです。中でも私が一番好きなのが、色々な人のスピーチを読むことができる点です。本当に心動かされるスピーチが多く、何度勇気づけられたことでしょう。就活の悩みなんて非常にちっぽけなことに気づき、前向きに楽しく面接に臨めるコト間違いありません。また、スピーチには心を動かす名言があふれています。気になった言葉はチェックして、自分なりの解釈を考えます。すると、どんどん自分の意見が湧き出てきて、自己分析の助けにもなるでしょう。もちろん、面接でもバッチリ使えます。
 
 

Vokers

就職や転職のための口コミ・リサーチサイトです。社員の生の声が掲載されており、社内の実情を少しは垣間見ることができます。こちらは無料会員登録が必要です。年収・残業時間・人間関係・社風など会社説明会では見えにくい情報をキャッチすることができます。ただし、あくまでものその人の考えや感想であるので、すべてを鵜呑みにしないことが肝心です。
 
 

その他、情報を効率的に集めるテクニック

メディアを読む以外にも、情報を効率的に集める方法があります。それは「自分で探さなくても、勝手に情報が流れてくる仕組みを作ることです。」
 

Google Alert

Google Alert

https://www.google.co.jp/alerts

 

これは、自分が気になる単語を設定しておくと、Googleがその言葉に関連する情報を勝手に届けてくれるサービスです。配信の頻度も自分で設定できるので、毎日でも週1でも自由に決めることができます。これによって、自分から探しに行かなくても自動的に情報を受け取ることができます。
 
 

すぐに「いいね!」をする

 
気になったものは「いいね」をしておくと、勝手にフィートに流れてきますので、いい情報にひょんな事で出会うことができます。また、友人が「いいね」した記事等も「いいね」すると、どんどん流れえてくる情報が増えて良いでしょう。
 

まとめ

ご紹介したメディアは私が就活の際に使っていたもので、オススメできるものです。ポイントは「質の高い情報をいかに効率良く集めるか」という点です。企業に関する情報などは、気にかけて意識的に調べないと、手に入るものではありませんので、苦労することもあるかと思いますが、頑張ってください。

ただ、実際に受ける会社の創業者の本などを読むことも非常に有効なので、ネットの情報だけを頼りにすればいいということではないので、誤解のなきようお願いします。

 

本当は違った!? 自己PRの書き方

本当は違った!? 自己PRの書き方

 

本記事では、ESにおける自己PRの書き方を解説します。

 

そもそもアピールポイントとは? 

実は多くの学生が、自己PRの正しいやり方を理解していません。
 
自己PRというと、これまで生きてきて自分のことがすごいと思ったことについて語るもののように感じてしまいますが、それは間違いであり、単なる自己満足であります。大切なのは、「周りからの評価」によって、客観的に人より優れているといえるポイントを書くということです。
 
したがって、本当のアピールポイントとは、「自分は当たり前にやれるけど、周りの人からすると難しいこと」なのです。あなたの周りにいる尊敬できる人や、すごいと感じる人を思い浮かべて下さい。
 
 
例えば、
  • とっても時間に正確な人
  • ストイックに努力できる人
  • 整理整頓ができる人
  • なんでも要領よくこなす人
  • 記憶力がある人
 
などなど、あなたが尊敬する人はおそらく、あなたができないことを難なくやってしまう人ではありませんか?
 
企業も同様です。この人のこういうところすごいなと思う人を採用したいはずです。つまり、あなたが周りにアピールするべきポイントとは、「周りからすごいと言われる、もしくはすごいと思われるけれど、自分は当たり前にできること」なのです。
 
 

アピールポイントの見つけ方

ここからは、アピールポイントの見つけ方を解説します。
 
やり方は簡単です。あなたが日常的でイラッとくる出来事や、人を思い浮かべるのです。そういった出来事は、あなたが当たり前のようにすること、できることに反しているからイラッとくるのです。つまり、イラッとすることをあげていけばあなたのアピールポイントが見つかります。
 
 
例えば、
  • 待ち合わせに平気で遅れる友達
  • 自分で作った目標をすぐに諦める人
  • 机の上が散らかっていて仕事が遅い人
  • 物覚えが悪い人
こういったことりイラッとするあなたは、
  • 時間に正確なひと
  • 目標に対して貪欲に結果を求められる人
  • 整理整頓できる人
  • 何でもすぐに吸収できる人
なのでしょう。自分ではあまり気づかないけれど、周りからみると優れている点。これをアピールするべきなのです。
 
 

実際に書いてみた

(例)
私の強みは、「どんなことに対してもまじめに取り組める力」です。具体的には、営業の長期インターンでの経験です。社員のアシスタントとして働いていた私にはあらゆる仕事が降ってきました。中でも大変だったことは、飛び込み営業です。全く相手にされないお客様に対し、うまく商品を売り込み契約を結ぶことができませんでした。原因は、自社の商品がお客様の課題解決になるということをきちんと説明できていないことでした。そこで私は、3つのことを実践しました。第1に社員さんの営業についてまわる回数を2倍に増やしたこと、第2に会社ないで共有されている営業に関する本を10冊読み、その内容をプレゼンしたこと、第3に実際に自分の身の回りに人に商品を使ってもらい感想を集めたことです。こうした努力を通じて、売る側と買う側両者の気持ちを理解することができました。結果、月10件の契約という目標を達成することができました。このように、私は貴社の一員として、壁にぶつかった時に投げ出すことなく常にまじめに仕事をやりぬきたいと考えています。
 
 
素晴らしいじゃありませんか。営業で結果を出すために、様々な工夫をこらして努力している姿がよく伝わりました。(気をつけたいのは、箇条書きにする場合は、どうしても長くなってしまうので、読みやすい工夫をしましょう。以下の記事では箇条書きの工夫の仕方を解説しています。)

shukatsunochie.hatenablog.com

 
しかし、あなたのアピールするべきポイントは本当に「真面目」ということでしょうか?確かに、真面目な人柄は伝わりますが、真面目な人はいくらでもいます。ここでアピールするべきは、「なぜ、その真面目さが結果を生みことにつながったのか」ではないでしょうか。
 
例えば、
  • 結果を出すことに貪欲で、きちんと成果を残してきた
  • あらゆる方法を考え、実行に移す行動力
  • 自分一人で出来無いと判断したことは、素直に周りの協力を仰げる
などなど客観的に見るとこのような点が、優れているように思えます。ですので、これを踏まえて書きなおしてみます。
 
 
(修正後)
私の強みは、「結果を出すために、あらゆる手を考え実践に移す力」です。具体的には、営業の長期インターンでの経験です。社員のアシスタントとして働いていた私にはあらゆる仕事が降ってきました。中でも大変だったことは、飛び込み営業です。全く相手にされないお客様に対し、うまく商品を売り込み契約を結ぶことができませんでした。原因は、自社の商品がお客様の課題解決になるということをきちんと説明できていないことでした。そこで私は、3つのことを実践しました。第1に社員さんの営業についてまわる回数を2倍に増やしたこと、第2に社内で共有されている営業に関する本を10冊読み、その内容をプレゼンしたこと、第3に実際に自分の身の回りに人に商品を使ってもらい感想を集めたことです。こうした努力を通じて、売る側と買う側両者の気持ちを理解することができました。結果、月10件の契約という目標を達成することができました。このように、私は貴社の一員として、あらゆる方法を考えながら、結果を出すことに全力をあげたいと考えいています。
 
 
こうすることで、ぐんと「自分の強みを理解している感」が増します。そして、何より、「会社でこういうふうに活躍してくれそう」という具体的なイメージが湧きやすくなりましたね。ここがミソです。
 
何度も述べている通り、ESは会社の人に自分を伝える作業ですので、相手によく伝わることが大事なのです。
 
 
 

まとめ

ご紹介したようなやり方で自己PRをすることで、一段深い内容にすることができます。「自分のことを相手に伝えるんだ」という気持ちを常に持ちながら書くことで、単なる自慢にならない自己PRを書くことができるはずです。
 
そして、自分のPRポイントがわかったら、周りの友人にストレートに聞いてみると良いでしょう。「確かに、お前のそういうところすごいと思ってた!」と言ってくれるかもしれませんし、「それは違くない?」と言われるかもしれません。どっちにしろ、ESを改善しやすくなる意見がもらえるはずなので、恥ずかしがらずに、友人に見せることをオススメします。
 
 
 

効果抜群! 面接官を退屈させない話し方 箇条書き編

 

面接官に食いつかせる話し方

 
本記事では、ESにおいてよく使われる「箇条書き」を面接で話す際にで気をつけるべきポイントを解説します。
 
 

読むの面倒くさいし、耳に入りません

 
ESで自分の行動を具体的に、書く際に「箇条書き」を使うことが良くあります。面接等でも「私が行ったことは3点あります。」などというフレーズはよく耳にします。
 
一見、箇条書きは、長々と書くよりも、きちんと整理されているし、相手にも伝わりやすそうです。私自身もそう思っていました。箇条書きのほうが、面接官が話を聞きながらメモを取りやすいのでは?そう思い、積極的に箇条書きを使っていました。
 
しかし、面接をして気付きました。
案外、箇条書きは面接官の頭に入りにくいと。
 
なぜなら、箇条書きであろうと、それを言葉で話した場合、結構長いからです。
 
 

実際に読んでみた

例えば、

shukatsunochie.hatenablog.com

で使用した文章を使ってみます。
 
(例)
私の強みは、「結果を出すために、あらゆる手を考え実践に移す力」を身につけました。具体的には、営業の長期インターンでの経験です。社員のアシスタントとして働いていた私にはあらゆる仕事が降ってきました。中でも大変だったことは、飛び込み営業です。全く相手にされないお客様に対し、うまく商品を売り込み契約を結ぶことができませんでした。原因は、自社の商品がお客様の課題解決になるということをきちんと説明できていないことでした。そこで私は、3つのことを実践しました。第1に社員さんの営業についてまわる回数を2倍に増やしたこと、第2に社内で共有されている営業に関する本を10冊読み、その内容をプレゼンしたこと、第3に実際に自分の身の回りに人に商品を使ってもらい感想を集めたことです。こうした努力を通じて、売る側と買う側両者の気持ちを理解することができました。結果、月10件の契約という目標を達成することができました。このように、私は貴社の一員として、あらゆる方法を考えながら、結果を出すことに全力をあげたいと考えいています。
 

 

 
箇条書きは太字の部分です。これを声に出して読んでみてください。
どうでしょう。結構長いと思いませんか?似たような話をたくさん聞かされている面接官は疲れていますし、学生側も緊張していたら話がたどたどしいかもしれませんので、より印象に残りにくくなるはずです。

ではどすれば良いの?

面接官に伝わりやすいように話したいけれど、内容が長いので箇条書きのようになってしまう場合、どうすればよいのでしょか。

 

最後の一つを強調することで頭に残す

箇条書きにしたことを面接官の印象に残す、もしくは詳しく聞きたいと思わせる方法があります。
それは、最後の一つを強調するのです。
 
先程の例でいうと
 
(修正後)
第1に社員さんの営業についてまわる回数を2倍に増やしたこと、第2に社内で共有されている営業に関する本を10冊読み、その内容をプレゼンしたことです。そしてこれがおそらく一番効果的だったと思うのですが、第3に実際に自分の身の回りに人に商品を使ってもらい感想を集めたことです。
 

 

こんな感じに、最後の項目だけ強調します。これを実際に声に出して読んでみましょう。聞き手の印象に残るのは最後の項目のはずです。強調の仕方はいろいろあります。
  • これが最も大変で~
  • これが一番心に残ったのですが~
  • これが最も難しかったのですが~
  • これが最もやりがいがあって~
などです。
 
 

まとめ

これは本当に効果抜群です。私も面接でこれを繰り返し使っていましたが、面白いほどに最後の項目だけ面接官が食いついてきます。ですので、最後の項目は話をうくらませるように準備を重ね、人柄や強みを伝えられるようにしておくと怖いものなしです。
 
ぜひ、みなさんもこの方法を試して面接官を前のめりにさせちゃってください。
 
 
 
 

最終回 なぜ君の「学生時代がんばったこと」は超つまらないのか (例文付き)

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前回までのおさらい

 

ESで見られているのは、以下の4点でしたね。

 

①内容の分かりやすさ
②あなたはどう考えて行動したのか
③あなたにしかないエピソードか
(④会ってみたいなと思わせる内容か  これは上級編で説明します。)
 
①は、パッと読んでスッと入る
②は、根拠を示すべし
でした。
 
 
本記事では、③について解説します。
 

どこにでもある話に”あなたらしさ”があればいい

 
ここまで読んでいただければ、だいたいお察しのように、ESとは武勇伝を語る場ではなく、これまでこんな風に考えて生きてきましたよ、ということを伝えるものだということです。
 
ぶっちゃけ学園祭実行委員長の話なんてどこにでもある話です。(すごい話だと思ってる人がいたら、考えを改めて下さい笑)
大学の数だけ実行委員長はいるわけだし、おそらく副実行委員長、部門長的なポジションの人も、面接では実行委員長と言うでしょうから、その何倍もの人が似たような話をしますきっと。
 
しかし、学生時代それを頑張ったと思えるのなら、堂々と書けば良いのです。ただ、そこにあなたらしさが分かるような工夫をしましょう。
 

一般論は書かなくていい

前回までの文章を例に考えましょう。

 
(例)
私が学生時代に頑張ったことは、実行委員長として学園祭の運営を行ったことです。1年生の頃から先輩方の運営方法では、外部の人を取り込めず、内輪で楽しむだけの学園祭から脱却できないという思いがあり、委員長に立候補しました。かねてより集客に課題があったため、初めての試みとして、SNSを活用した情報拡散を行いました。結果、歴代最高の来場者数を達成することができました。この経験を通じて、新しい取り組みを積極的に行うことが良い成果を生むということを学びました。
 
 
ここで、気づいて欲しいのは、「まあ、どんな実行委員長でも気になるようなことを改善しただけよね。学園祭に限らずイベント運営なら誰でもこうするっしょ」ということ。つまり、ごくごく一般的な話になってしまい、あなたらしさがないのです。
 
これは多くのESに見られる現象ではないでしょうか。ロジックは通っているし、学んだことも行動に伴っているけれど、心に何も残らない、、
なぜなら、それはあなたのエピソードではなく、一般論だからです。
 
 
では、どうすればあなたらしさを盛り込むことができるのか解説していきます。
 

あなたらしさの盛込み方

やり方は簡単です。
「あなた=〇〇」を書き出すのです。
 
本当にあなたは、「あなた=実行委員長」だけですか?他にいくらでもあるはずです。
 
例えば、
  • 「あなた=慶應生」
  • 「あなた=高校生のときも実行委員長」
  • 「あなた=IT系の会社のアルバイト」
  • 「あなた=根は真面目」
  • 「あなた=大学イチ友達が多い」
  • 「あなた=留学経験豊富」
 
などなど、書き出してみるのです。
これらの「あなた」を学園祭での経験を結びつけることで、 一見バラバラに思える「あなた」が一つにつながっていくのです 。(こういう人慶應にメッチャいるイメージですが、まああしからず笑)
 
 

実際に書いてみた

 
(修正後)
私が学生時代に頑張ったことは、実行委員長として学園祭の運営を行ったことです。1年生の頃から先輩方の運営方法では、外部の人を取り込めず、内輪で楽しむだけの学園祭から脱却できないという思いがあり、委員長に立候補しました。かねてより集客に課題があったため、初めての試みとして、SNSを活用した情報拡散を行いました。この際、これまで作り上げた他大学とのネットワークをフル活用することでオフラインでの集客にも成功しました。結果、歴代最高の来場者数を達成することができました。この経験を通じて、新しい取り組みを積極的に行うことが良い成果を生むということを学びました。
 
 
 
これで、イベントにおける集客という課題を改善したという平凡なエピソードから、人とのコミュニケーションが取れて、かつ、行動に移せるあなたらしさの伝わるエピソードになりました 
 

意識一つでこんなに変わる

 
たった3つのことを意識するだけで、ESはこんなにも変わるのです。ぜひ独りよがりなESにならないように、頑張ってください。
 
 Before
私は、学生時代に学園祭の運営をしたことで、チームワークの大切さを学びました。学園祭の運営を行い、集客に課題があったため、SNSによるPR、チラシ作成、OBと連携した宣伝活動といった努力を通じて過去最高の来場者数を達成することができました。また、パンフレット作成においては、印刷会社と協力しながら、エンターテインメント性をとりいれたものを作ることができました。

 

 
 After
私が学生時代に頑張ったことは、実行委員長として学園祭の運営を行ったことです。1年生の頃から先輩方の運営方法では、外部の人を取り込めず、内輪で楽しむだけの学園祭から脱却できないという思いがあり、委員長に立候補しました。かねてより集客に課題があったため、初めての試みとして、SNSを活用した情報拡散を行いました。この際、これまで作り上げた他大学とのネットワークをフル活用することでオフラインでの集客にも成功しました。結果、歴代最高の来場者数を達成することができました。この経験を通じて、新しい取り組みを積極的に行うことが良い成果を生むということを学びました。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。チョットしたコツでこんなにも変わるのです。初めてESを書く人はだいたいうまく書けないので、この記事を参考にしていただけると幸いです。20数年生きてきたのですから、書くことは山ほどあるはずです。しかし、それをいきなり書けと言われても難しいですよね。だからこそ、短時間でうまく(相手に伝わりやすく)書けるようになるために、まずは全3回でご紹介したようなフレームワークに則って書いてみることをオススメします。
私が就活の時に使い込んでいた本をご紹介しますので、興味のある方は買ってみてください。
 
 
 
 
 
 

第2回 なぜ君の「学生時代頑張ったこと」は超つまらないのか (例文付き)

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前回までのおさらい

ESで見られているのは、以下の4点でしたね。
①内容の分かりやすさ
②あなたはどう考えて行動したのか
③あなたにしかないエピソードか 
(④会ってみたいなと思わせる内容か  これは上級編で説明します。)
 
①については、「パッと読んでスッと入る」内容にすべし!ということでした。
まだお読みでない方はこちらの記事をご参照ください。

shukatsunochie.hatenablog.com

本記事では、②について解説します。
 

あなたの考えが知りたい 

なぜその行動に至ったのかを書くべし!

以前、ゼミのOBの方にこんなことを言われました。「どうしてその行動をしたのか。それが一番気になるし、それに対する答えでその人がよく分かる。」と。
 
オトナは違いますねぇ。ただ、未熟な私もこれには大賛成です。
 
ふと、長期インターンをしていたときのことを思い出したのです。社員に何か資料を持って行き、説明をしていると常に「その心は?」と耳にタコができるほど言われていました。
 
何が言いたいかと言うと、仕事において「根拠」というものがめっちゃくちゃ大事ということです。
 
つまり、企業の人は「こいつは、根拠を持って行動しているのか」ということを見たいのであります。
 
そのことを理解したうえで、前回の記事で書いた「学生時代頑張ったこと」を見てみましょう。
 

実際に書いてみる

 
(例)
私が学生時代に頑張ったことは、実行委員長として学園祭の運営を行ったことです。かねてより集客に課題があったため、初めての試みとして、SNSを活用した情報拡散を行いました。結果、歴代最高の来場者数を達成することができました。この経験を通じて、新しい取り組みを積極的に行うことが良い成果を生むということを学びました。
 
 
あなたが面接官なら、
「なんで実行委員長を、やったの?」
「なんで集客に課題があったの?」
「なんでその集客はうまくいったの?」
と、質問したくなるはずです。
 
ということで、これらに対する答えを盛り込んで修正してみます。
 
(修正後)
私が学生時代に頑張ったことは、実行委員長として学園祭の運営を行ったことです。1年生の頃から先輩方の運営方法では、外部の人を取り込めず、内輪で楽しむだけの学園祭から脱却できないという思いがあり、委員長に立候補しました。かねてより集客に課題があったため、初めての試みとして、SNSを活用した情報拡散を行いました。結果、歴代最高の来場者数を達成することができました。この経験を通じて、新しい取り組みを積極的に行うことが良い成果を生むということを学びました。
 
 
例えば、こんな感じです。字数制限の関係から書けることは限られますので、そこは取捨選択が必要ですし、書けなかった部分も面接で聞かれたときのために答えは準備しましょう。
  
さらに、こうすることで、初めに抱えていた問題意識と、学んだことに一貫性が出るため、好印象です。
 

まとめ

大切なことは行動の根拠を示すことです。そしてもっと大切なことは、日頃から根拠を持って行動することです。何事にも「何のために?」「どうして?」という気持ちを持つことで、些細な事にも根拠をもって行動できるようになります。そうすればESなんてサクサク書けるはずですから。
ESで見られている点③「あなたにしかないエピソードか」については次の記事を御覧ください。
 
 
 
 
 

なぜ君の「学生時代頑張ったこと」が超つまらないのか (例文付き)

本記事(全3回)では、ESの定番中の定番「学生時代頑張ったこと」の書き方について解説します。

 

そもそも「人事が気にするポイント」とは?

話は「フツー」でいい

まずは、大前提「めちゃくちゃすごい体験を書く必要は全くない」ということ。なぜなら、企業はそんなスーパーマンだけを採用するわけではないからです。

 

サッカーのチームを作るのに、オリバーカーンばりのゴールキーパーだけ集めても強いチームにはなりません。チームには役割分担が必要だからです。オリバーカーン11人のチームを作るのは、すき家のメニューを高菜明太マヨ牛丼だけにするのと同じくらい愚かな行為ですね。(僕は大賛成ですが)

 

確かに、周りにはすごいやつがいます。海外で会社運営したとか、新規事業立ち上げのリーダーやったとか、途上国でトンネル作ったとか、どっかの学会で賞を取ったとか、宇宙行ったとか、とかとかとかとか、、、すげぇやつはいるもんです。

 

しかし、こんなすごい体験をした人はごく一部であり、面接官はそんなことは気にしちゃいないということを認識することが大切です。

 

面接官がESで着目する点は3点あると考えられます。

①内容の分かりやすさ
②あなたはどう考えて行動したのか
③あなたにしかないエピソードか
(④会ってみたいなと思わせる内容か これは上級編で説明します。)

 一つ一つ細かく見ていきましょう。

ESは伝わりやすいように書け!

「パッと読んでスッと入る」これが理想

ズバリ、パッと読んでスッと内容が頭に入る文章にしましょう。

考えてみてください。人事は1日に何十枚何百枚と、エントリーシートを読まなければなりません。読みづらいものや、印象に残らないものは確実にはじかれます。
だからこそ、パッと読んでスッとはいる印象的な文章でなくてはなりません。

実際に書いてみる

(例)
私は、学生時代に学園祭の運営をしたことで、チームワークの大切さを学びました。学園祭の運営を行い、集客に課題があったため、SNSによるPR、チラシ作成、OBと連携した宣伝活動といった努力を通じて過去最高の来場者数を達成することができました。また、パンフレット作成においては、印刷会社と協力しながら、エンターテインメント性をとりいれたものを作ることができました。

 

巷で言われる、何をしたのか、課題はなにか、どう乗り越えたか、何を学んだかという入れるべき要素は入っています。


しかし、読んでみてどう思いましたか?すっと頭に入りましたか?
おそらく、よく分からなかったはずです。では、なぜ読みにくいのか、どう改善すればよいのかを説明します。

 

なぜ読みにくいのか

  • どの立場で関わったのか分からない
  • 具体的にやったことが多すぎる
  • 一文が長い
  • 順序が悪い
  • 実際に行ったことと学びがつながらない

 

これらを踏まえて書き直すと以下のようになります。

(修正後)
私が学生時代に頑張ったことは、実行委員長として学園祭の運営を行ったことです。かねてより集客に課題があったため、初めての試みとして、SNSを活用した情報拡散を行いました。結果、歴代最高の来場者数を達成することができました。この経験を通じて、新しい取り組みを積極的に行うことが良い成果を生むということを学びました。

 

 

いかがでしょうか。パッと読んでスッと頭に入ってきたはずです。

意識したことは以下の3点

  • 何をした→課題→どう乗り越えた→何を学んだ という流れで書いた
  • シンプルに書く
  • 多くを書かずに言いたいことに絞る

 

 

まとめ

まずは、ESで求められていることをしっかり認識することが肝要です。目指すべき方向を誤ったESはいくらやっても改善はされません。

そして書くうえで、大切なことは、パッと読んでスッと入ることです。自分の自慢話をするのではなく、ESを読む相手に理解してもらうことを考えて書きましょう。

ESで見られているポイント②「あなたはどう考えて行動したのか」については次の記事を御覧ください。