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面接の逆質問にはゼミ活動が生きるって本当!?

面接の逆質問にはゼミ活動が生きるって本当?

 

本記事では、多くの学生が悩む「逆質問」について、その攻略法を具体例を示しながら
解説します。

逆質問とは?

逆質問とは就活をすれば誰しもが耳にする言葉ですね。面接官からの質問に対して、学生側からする質問を「逆質問」といいます。面接の最後に、「最後に何か、聞きたいことはありますか?何でも答えますよ」というアレです。
 
私も含め、多くの学生はここで何を聞けばいいのか悩んでしまうものです。また、面接の最後だけでなく、面接自体がもはや逆質問しかない面接もあるようです。席に着くなり、「なんか聞きたいことない?」と言われるわけです。
 
ですので、「逆質問なんて、一つ位すればオッケーでしょ」と高をくくらずにしっかり準備する事が必要です。
 

サークルの新歓活動から考える逆質問とは

面接官が逆質問で何を見ているのかが分からないという学生は、サークルの新歓活動を思い出してみてください。
 
上級生になって新入生を自分のサークルに勧誘する、いわゆる新歓活動では新入生たちといろんな話をするでしょう。
学部はどこなの?
なんでこのサークルなの?
高校時代は何部だったの?
今どこ住んでるの?
うちのサークルはこんな活動をしているよ
 
など一通り、説明したら最後にこう言いませんか?「なんか他聞きたことない??」と。
 
印象に残る子って、その時、目を輝かせながらいろんな事聞いてくれる子ではありませんか?
 
面接における逆質問もこれと同じではないでしょうか。逆質問で何を見ているか、それは、企業研究をいかにしているかであり、コミュニケーション能力があるかであり、うちの会社にどれくらい興味があるかであります。
 
要は、逆質問とは新歓での「なんか他に聞きたいことない?」と一緒なのです。
 
 
 

質問の考え方

逆質問の重要性が分かったところで、逆質問の準備の仕方を説明します。質問には大きく分けて2種類あると考えます。「疑問解決型」と「対話型」です。ではそれぞれについて、見ていきましょう。
 

疑問解決型

これはそのままで、就活を通じて疑問に思ったことを素直に聞くものです。業界研究、企業研究を通じてわからなかったことを聞けばよいのです。また、業務内容や志望動機など、面接官個人への質問も良いでしょう。以下に、私が実際に行った質問を掲載します。
 
理系の知識が必要だと思うのですが、日頃どういった勉強をするのですか?(某メーカー)
メーカーでは担当する商品によっては、専門的な知識が必要になることがあります。文系の自分はどのようにキャッチアップすればよいのかが気になって質問しました。
 
説明会で使われたスライドのグラフの値について(某外資系IT)
単純にグラフについて疑問に思ったことを聞きました。普段データを扱うゼミのため、グラフの違和感には敏感です。
 
ものづくりに携わっていると感じる瞬間を教えて下さい。(某メーカー)
文系でもものづくりに携われます的なことを説明会で言っていたので、気になったので質問しました。
 
内定をもらった企業の中からどうやって決めましたか。(OB訪問)
面接で、いくつか企業から内定をもらったら最後どう決めますか?の質問対策を兼ねて。
 
これまで一番刺さった言葉を教えて下さい(必ず聞いていた)
毎回「そんなこと初めて聞かれたなあ」と言われました。真剣に考えてくれて、面接という決まりきった会話ではなく、生の会話をした印象が残ります。この質問をすると、座右の銘に近い名言が聞けるだけでなく、先輩や後輩、取引先とのリアルな話を聞けます。
 
 
 

対話型

これは、自分の意見を交えて面接官と軽く議論するような質問です。このように、業界周辺の情報を集め、自分なりの意見を持っていることは評価につながります。 以下に、私が実際に行った質問を掲載します。
 
ぶっちゃけクレジットカードとかいらないと思います。ゲートくぐれば会計できるような仕組みがあればもっと便利なのにと思うのですがどうでしょう。(某カード会社)
これはとても盛り上がりました。カード会社の人にカードなんていらないと言うのは勇気のいることですが、実際そうですし、きちんと業界研究しているからこそ話が盛り上がりました。そしてここで得た意見を、別の面接であたかも自分の意見かのようにとうとうと話したことは秘密です。
 
どうして他の競合他社は電力自由化に参加しているのに御社はしないのですか?(某通信会社)
その時期に話題になったニュースとリンクさせて話しました。
 
自動運転の実現が遅れる障壁として、公共交通機関が発達していることと、法整備があげられると思いますが今後どのように対応していくのでしょうか。(某IT企業)
実際に関連書籍を読み情報を集め、自分の意見をまとめて質問をしました。その会社の人が書いている本を読んでみると質問に説得力が付きますし、研究熱心さをアピールできます。
 
 
私は人事ではないので、逆質問をどのように見ているかは正直わかりませんが、新歓の「他に聞きたいことない?」理論でいけば、聞き飽きた質問は答えるのも面倒なはずです。聞き飽きたサークルや留学の話を延々聞かされている面接官ならなおさらです。
 
ですので、説明会などでよく出る「これまで大変だったことは何ですか?」的なクソみたいな質問はしないほうがいいかと私は思います。そんな質問はぜずに、自分が本当に知りたいことを整理し、万全の準備で臨むべきです。
 
 

良い質問をするには?

そもそも良い質問とは何でしょうか?繰り返しになりますが、サークルの新歓理論で考えて、「この子おもしろい、サークルに勧誘したいな」と思うような質問です。
 
ポイントは大きく分けて、3つあります。
①きちんと調べてきてるかどうか
②本当に興味があるかどうか
③鋭い着眼点かどうか
 
①は準備をすれば問題ありません。②も興味があればよいです。
大事なのは③です。興味があって調べたけど、その質問聞き飽きたよ的な質問をしてしまってはもったいないです。
ではどうすればよいのか。③のポイントを抑えつつ①②をしなければいけません。
 
ここでようやくタイトルに関連した話をします。良い質問をするには、ゼミ活動が生きるのです。
 

ゼミ活動を通じて質問力をつける

良い質問、すなわち興味を持って調べたうえで鋭い質問をする力を質問力とするならば、その力はゼミ活動で身に付けることができます。
 
ゼミは大学で数少ない少人数での授業形態です。誰かが発表し、それに対して他の学生と教授がそれに対して反応し、議論が起こる。こんなスタイルのゼミが多いのではないでしょうか。
 
しかし、 実際のところ、どれだけ活発に議論が起きているでしょうか。発表はテキトー、聞いてる人は少なく、発表が終わるとなんとなく拍手だけして終わり。といった現状ではないでしょうか。
 
これは非常にもったいないです。ここで質問をしまくって質問力をつけましょう。疑問に思ったこと、発表の中での矛盾、グラフの意味など、質問できる要素はたくさんあるはずです。
 
ここでたくさんの質問をしていくことで、何が身につくかというと、「他の人が見過ごしてしまうようなことに気づく力」です。そして気づいたことについて質問すると周りの人は「ホントだ、気づかなっかった、あいつすげー」となるわけです。
 
鋭い視点とは、つまり、人が気づかないことに気づく力です。これを就活にも応用しましょう。説明会での社員の言葉、企業研究で感じた疑問や矛盾をまとめて、面接官にぶつけるのです。
 

まとめ

逆質問は、決しておまけではなく、自分をアピールする絶好の機会だということを心に刻んでください。面接中多少失敗しても、ここで挽回できると言っても過言ではないでしょう。
 
そのために、必要な準備を重ね、質問力を磨くように日々のコミュニケーションやゼミ活動での意識を変えてみることをおすすめします。
 
 

 以下に、おすすめの書籍を掲載します。興味のある方は読んでみてください。

質問力 ちくま文庫(さ-28-1)

質問力 ちくま文庫(さ-28-1)