就活と仕事のブログ

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なぜ君の「学生時代頑張ったこと」が超つまらないのか (例文付き)

本記事(全3回)では、ESの定番中の定番「学生時代頑張ったこと」の書き方について解説します。

 

そもそも「人事が気にするポイント」とは?

話は「フツー」でいい

まずは、大前提「めちゃくちゃすごい体験を書く必要は全くない」ということ。なぜなら、企業はそんなスーパーマンだけを採用するわけではないからです。

 

サッカーのチームを作るのに、オリバーカーンばりのゴールキーパーだけ集めても強いチームにはなりません。チームには役割分担が必要だからです。オリバーカーン11人のチームを作るのは、すき家のメニューを高菜明太マヨ牛丼だけにするのと同じくらい愚かな行為ですね。(僕は大賛成ですが)

 

確かに、周りにはすごいやつがいます。海外で会社運営したとか、新規事業立ち上げのリーダーやったとか、途上国でトンネル作ったとか、どっかの学会で賞を取ったとか、宇宙行ったとか、とかとかとかとか、、、すげぇやつはいるもんです。

 

しかし、こんなすごい体験をした人はごく一部であり、面接官はそんなことは気にしちゃいないということを認識することが大切です。

 

面接官がESで着目する点は3点あると考えられます。

①内容の分かりやすさ
②あなたはどう考えて行動したのか
③あなたにしかないエピソードか
(④会ってみたいなと思わせる内容か これは上級編で説明します。)

 一つ一つ細かく見ていきましょう。

ESは伝わりやすいように書け!

「パッと読んでスッと入る」これが理想

ズバリ、パッと読んでスッと内容が頭に入る文章にしましょう。

考えてみてください。人事は1日に何十枚何百枚と、エントリーシートを読まなければなりません。読みづらいものや、印象に残らないものは確実にはじかれます。
だからこそ、パッと読んでスッとはいる印象的な文章でなくてはなりません。

実際に書いてみる

(例)
私は、学生時代に学園祭の運営をしたことで、チームワークの大切さを学びました。学園祭の運営を行い、集客に課題があったため、SNSによるPR、チラシ作成、OBと連携した宣伝活動といった努力を通じて過去最高の来場者数を達成することができました。また、パンフレット作成においては、印刷会社と協力しながら、エンターテインメント性をとりいれたものを作ることができました。

 

巷で言われる、何をしたのか、課題はなにか、どう乗り越えたか、何を学んだかという入れるべき要素は入っています。


しかし、読んでみてどう思いましたか?すっと頭に入りましたか?
おそらく、よく分からなかったはずです。では、なぜ読みにくいのか、どう改善すればよいのかを説明します。

 

なぜ読みにくいのか

  • どの立場で関わったのか分からない
  • 具体的にやったことが多すぎる
  • 一文が長い
  • 順序が悪い
  • 実際に行ったことと学びがつながらない

 

これらを踏まえて書き直すと以下のようになります。

(修正後)
私が学生時代に頑張ったことは、実行委員長として学園祭の運営を行ったことです。かねてより集客に課題があったため、初めての試みとして、SNSを活用した情報拡散を行いました。結果、歴代最高の来場者数を達成することができました。この経験を通じて、新しい取り組みを積極的に行うことが良い成果を生むということを学びました。

 

 

いかがでしょうか。パッと読んでスッと頭に入ってきたはずです。

意識したことは以下の3点

  • 何をした→課題→どう乗り越えた→何を学んだ という流れで書いた
  • シンプルに書く
  • 多くを書かずに言いたいことに絞る

 

 

まとめ

まずは、ESで求められていることをしっかり認識することが肝要です。目指すべき方向を誤ったESはいくらやっても改善はされません。

そして書くうえで、大切なことは、パッと読んでスッと入ることです。自分の自慢話をするのではなく、ESを読む相手に理解してもらうことを考えて書きましょう。

ESで見られているポイント②「あなたはどう考えて行動したのか」については次の記事を御覧ください。