本当は違った!? 自己PRの書き方
本記事では、ESにおける自己PRの書き方を解説します。
そもそもアピールポイントとは?
実は多くの学生が、自己PRの正しいやり方を理解していません。
自己PRというと、これまで生きてきて自分のことがすごいと思ったことについて語るもののように感じてしまいますが、それは間違いであり、単なる自己満足であります。大切なのは、「周りからの評価」によって、客観的に人より優れているといえるポイントを書くということです。
したがって、本当のアピールポイントとは、「自分は当たり前にやれるけど、周りの人からすると難しいこと」なのです。あなたの周りにいる尊敬できる人や、すごいと感じる人を思い浮かべて下さい。
例えば、
- とっても時間に正確な人
- ストイックに努力できる人
- 整理整頓ができる人
- なんでも要領よくこなす人
- 記憶力がある人
などなど、あなたが尊敬する人はおそらく、あなたができないことを難なくやってしまう人ではありませんか?
企業も同様です。この人のこういうところすごいなと思う人を採用したいはずです。つまり、あなたが周りにアピールするべきポイントとは、「周りからすごいと言われる、もしくはすごいと思われるけれど、自分は当たり前にできること」なのです。
アピールポイントの見つけ方
ここからは、アピールポイントの見つけ方を解説します。
やり方は簡単です。あなたが日常的でイラッとくる出来事や、人を思い浮かべるのです。そういった出来事は、あなたが当たり前のようにすること、できることに反しているからイラッとくるのです。つまり、イラッとすることをあげていけばあなたのアピールポイントが見つかります。
例えば、
- 待ち合わせに平気で遅れる友達
- 自分で作った目標をすぐに諦める人
- 机の上が散らかっていて仕事が遅い人
- 物覚えが悪い人
こういったことりイラッとするあなたは、
- 時間に正確なひと
- 目標に対して貪欲に結果を求められる人
- 整理整頓できる人
- 何でもすぐに吸収できる人
なのでしょう。自分ではあまり気づかないけれど、周りからみると優れている点。これをアピールするべきなのです。
実際に書いてみた
(例)私の強みは、「どんなことに対してもまじめに取り組める力」です。具体的には、営業の長期インターンでの経験です。社員のアシスタントとして働いていた私にはあらゆる仕事が降ってきました。中でも大変だったことは、飛び込み営業です。全く相手にされないお客様に対し、うまく商品を売り込み契約を結ぶことができませんでした。原因は、自社の商品がお客様の課題解決になるということをきちんと説明できていないことでした。そこで私は、3つのことを実践しました。第1に社員さんの営業についてまわる回数を2倍に増やしたこと、第2に会社ないで共有されている営業に関する本を10冊読み、その内容をプレゼンしたこと、第3に実際に自分の身の回りに人に商品を使ってもらい感想を集めたことです。こうした努力を通じて、売る側と買う側両者の気持ちを理解することができました。結果、月10件の契約という目標を達成することができました。このように、私は貴社の一員として、壁にぶつかった時に投げ出すことなく常にまじめに仕事をやりぬきたいと考えています。
素晴らしいじゃありませんか。営業で結果を出すために、様々な工夫をこらして努力している姿がよく伝わりました。(気をつけたいのは、箇条書きにする場合は、どうしても長くなってしまうので、読みやすい工夫をしましょう。以下の記事では箇条書きの工夫の仕方を解説しています。)
しかし、あなたのアピールするべきポイントは本当に「真面目」ということでしょうか?確かに、真面目な人柄は伝わりますが、真面目な人はいくらでもいます。ここでアピールするべきは、「なぜ、その真面目さが結果を生みことにつながったのか」ではないでしょうか。
例えば、
- 結果を出すことに貪欲で、きちんと成果を残してきた
- あらゆる方法を考え、実行に移す行動力
- 自分一人で出来無いと判断したことは、素直に周りの協力を仰げる
などなど客観的に見るとこのような点が、優れているように思えます。ですので、これを踏まえて書きなおしてみます。
(修正後)私の強みは、「結果を出すために、あらゆる手を考え実践に移す力」です。具体的には、営業の長期インターンでの経験です。社員のアシスタントとして働いていた私にはあらゆる仕事が降ってきました。中でも大変だったことは、飛び込み営業です。全く相手にされないお客様に対し、うまく商品を売り込み契約を結ぶことができませんでした。原因は、自社の商品がお客様の課題解決になるということをきちんと説明できていないことでした。そこで私は、3つのことを実践しました。第1に社員さんの営業についてまわる回数を2倍に増やしたこと、第2に社内で共有されている営業に関する本を10冊読み、その内容をプレゼンしたこと、第3に実際に自分の身の回りに人に商品を使ってもらい感想を集めたことです。こうした努力を通じて、売る側と買う側両者の気持ちを理解することができました。結果、月10件の契約という目標を達成することができました。このように、私は貴社の一員として、あらゆる方法を考えながら、結果を出すことに全力をあげたいと考えいています。
こうすることで、ぐんと「自分の強みを理解している感」が増します。そして、何より、「会社でこういうふうに活躍してくれそう」という具体的なイメージが湧きやすくなりましたね。ここがミソです。
何度も述べている通り、ESは会社の人に自分を伝える作業ですので、相手によく伝わることが大事なのです。
まとめ
ご紹介したようなやり方で自己PRをすることで、一段深い内容にすることができます。「自分のことを相手に伝えるんだ」という気持ちを常に持ちながら書くことで、単なる自慢にならない自己PRを書くことができるはずです。
そして、自分のPRポイントがわかったら、周りの友人にストレートに聞いてみると良いでしょう。「確かに、お前のそういうところすごいと思ってた!」と言ってくれるかもしれませんし、「それは違くない?」と言われるかもしれません。どっちにしろ、ESを改善しやすくなる意見がもらえるはずなので、恥ずかしがらずに、友人に見せることをオススメします。